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2019. 2. 22

桜ヶ池クエスト lv4 桜ヶ池円卓会議 後半

前回までの桜ヶ池クエスト。
雪山に集められたギルド団員達は、見習い勇者ソーマ議長の元、様々なテーマについて議論を続けていた。
前半戦では、もっとも白熱した返礼品問題について議論してきたが、後半は果たして…?

前半戦が終了し、ここで一旦ブレイクタイム。
桜ヶ池の闇鍋と称した、昼食としての鍋パが始まった。

今回は、こちらで用意した鍋をベースに、各自で持ち寄った食材を投入してみる、闇鍋形式。といっても、そこまで奇抜なものはなかった。ここまで緊張状態で会議を続けてきた参加者達も、鍋を囲んで和気あいあいとした雰囲気に。

長老も地元青年部と談笑中。

森の人は配膳に大忙し。

そのころ、見習い勇者ソーマはというと…

差し入れの麦やエール、おいしゅうございました。

そんなこんなで、懇談会も兼ねた闇鍋は終了。後半戦の準備へと。
この時間は、色んな人と直にお話出来て、非常に有意義であった。
特に、前回の伐採イベントにも参加してくれていた高校生の方に再び出会えた。
しかし、今回の参加を最後に、学業の為、2年間参加出来なくなってしまうとの事。
残念ではあるが、しばらくは学生の本分に邁進して頂きたい。

飲み過ぎた…。マジで後半きつかった…。

 

後半の議題は前半に続く形で以下の2つ。
・「返礼品で欲しい内容について」
・「春の大クエストについて」
ここまで、返礼品の方向性の話し合いをしてきた訳で、アニメとのコラボは続けて欲しい、地域産品も入れ込んでいきたい、桜ヶ池クエスト独自のブランド化。など、一定の意見が出てきた。では、今度はそれらを具体的に言うと、どういうものがあると嬉しいか、というのを聞いてみたので、実際に参加者から出た意見の一部を見てみよう。
尚、地元産品やアニメコラボ系は、前半戦で、ある程度話したので、割愛する。

・そうめんづくり体験は提供できる

ここにきて、実家でそうめんを作っているという勇者資格抜群な方が登場、
しかも、そうめんだけではなく、革製品の加工技術も持っているとのことで、
是非、勇者採用試験を受けることをオススメしたい。

 

・お土産品と言えば、木刀であることは決まっている。
心は中学生、お財布は大人な人向けに一品ものとして、桜の木の木刀を作るとか。
我々の技術でオリハルコンの武器も作れる。とにかく武器が欲しい。

本日の参加者の中でも異色な存在である、この方々。
実は高岡銅器の伝統工芸を担う次世代の経営者たちである。
そして、木刀といえば聖剣でお馴染みのこの方。

シムラーよ。お前もか。
彼らの技術力をもってすれば、聖剣のアップグレードすら可能かもしれない。
こん棒→金の剣→銅の剣→鉄の斧→ドラゴンキラー→はぐれメ○ルの剣的な。

 

・ジョウハナ曳山祭へ参加、あるいはむぎや祭への参加や傘づくりを体験したい。

体験型の返礼品が続く中でも、地元で開催されているお祭への参加権については、地元青年部から意外な回答が得られた。

「むぎや祭」については、ハードルが高いが練習に毎日参加出来るのであれば可能かもしれない。そして「曳山祭」についても、曳山に乗ることは絶対に無理だが、引手としてであれば、参加することは可能かもしれないとの事。これは今後の目玉になりそうな気がする。

以上で返礼品の部は終了となった。

皆さんから頂いたたくさんのアイデアを元に、5種類の地元産品×アニメコラボだけでなく、体験型/参加型/一品ものオークションなど、さまざまな返礼品に着手していこうと思う。

では、続いての大型案件である「春の大クエストの内容について」に移っていく。
ここまで、昼食も挟んだことで、若干、ダレてきた感があったが、「春の大クエスト」については、再び、大量の意見が出された。以下がそのまとめである。

 

・アニメ色の強いイベントかもしれないが、ファンアート、例えばコスプレ、イラスト、痛車など。ファンアートを体現している方と交流できる場をつくる。

・アニメイベントに家族で行く事もあるが、実際、嫁と子供は別のところで遊んで、僕だけが参加している。アニメファンじゃなくても楽しめるイベントの方がいいかもしれない。逆にファミリーイベントに行くと、自分がスマホばっかいじってるから…。

・そもそも、桜ヶ池はお花見の場所として認知されているのか聞いてみたい。

・富山県内の他の有名なお花見場所と比べると、桜ヶ池の桜は綺麗だが、ここでお花見というのは聞かない。

・正直、現時点では4 月のイベントの参加者は口コミレベルの範囲に留まるのではないか。その中で自分たちも家族を連れてこれるような楽しめるものがいい。色々なお店があったり、森の人が虫取りツアーとか。食と酒は必須かと。

・アルパカや山羊と遊べるとか。子供達だけのコーナーや、家族と一緒に出来ることなど、細かいコーナーをたくさん用意しておくと200~300人は現実的に集まると思う。ただし、食べ物・飲み物を無料にすると、マナーが悪くなる傾向があるので、少額でも有料にしたほうがよいのではないか?

・自分自身も、鉄道関係のイベントを主催していて、100 人ぐらいは集まっている。誰しもが“これはやりたい”という目的をひとつ作ってあげれば人は来ると思う。

・これまで地元でも様々なイベントをやってきた。例えば、ふるさと寺子屋(しけ絹でおりがみ、城端の曳山を語る、お化け屋敷、きもだめし)などや、100m級の鉄板を使用するモーモーカーニバル(大バーベキュー大会)など、予算的な問題はあるが、復活させてみたいとも思っている。

・おいしい飯と酒 +音楽系のイベント
声優、バンド、DJを呼ぶ。雰囲気づくりには音楽はいいかなとおもう。

・ペットボトルロケット大会。痛ロケットとかありかも。

・地元の人間を集めるのであれば、飯と酒は集まりやすい。音楽も盛り上がると思う。それをベースにして、アニメ系イベントを重ねれば、さらに集めやすいかもしれない。地元民とアニメファンが噛み合わないことへの憂慮もあるが、お酒とかバーベキューがあれば、最初はぎこちなくても、うまくコミュニケーションがとれる。自分が他の地域イベントやってる“アニキのたこ焼き”の出店も可能。

・桜ヶ池に夜桜を見にきたこともあるが、びっくりするほど暗い。なので、夜桜ライトアップはいいなとおもう。

・ナント村ではイノシシが取れると思うので、解体してバーベキューとか。アトラクションとして普段できないことを体験する機会が欲しい。

・みんなで松明を持って、夜桜を見に行くとか。薪割りなども、ファンタジー要素としてやってみたい。せっかくクエストなので、冒険、ファンタジー感がある事をしたい。フェイスペイントや、軽い仮装なども、心のタガをはずしやすいかも。

ここまででも、大量の意見が出たわけだが、ここで注目すべき意見が飛び出す。
キツネの娘から出た素朴な疑問として、そもそも、なぜ地域の人と交流したいのかを知りたい。というのに対する回答。

・アニメがきっかけだが、地域自体に興味があり、正直、住んでみたいと思っている。


・一種の承認欲求かもしれないが、地域の人とコミュニケーションを取る事で、何度も訪れる間に、自分を覚えていてくれている事に嬉しさを感じる。

この時、少し酔っていた私は、「だったら、引っ越しすればいい!!」と乱暴に答えてしまったのが、これこそがもっとも大事なことだと感じた。
アニメがきっかけで、桜ヶ池クエストに参加する。そして、地域と関りを持って行き、最終的には移住しても良いと、人生を変えてしまう。
これこそが、地域振興の最終形態かもしれない。

ちなみに、中には勇者として、我々、五人と共に活動したいという猛者も出てきたが、それについては、いつでもウェルカムである。
ただし、その分の責任は伴うことになるので、“本気”で勇者になりたい方は、俺から声をかけるのを待っていてはいけない。
俺の腕をつかんで「俺も勇者に入れてくれよ!頼むよ!」と泣き叫ぶぐらい気概のある奴しか、勇者にはなれない。という説明はした。

 

続いて番外編
これは、どうでもいいのだが、ネタとして、インスタ映えする写真とは何か?という質問について聞いたところ、以下の回答があった。

「インスタ」とは「インナースタローン」の略です。
全ての人間の心には「シルベスター・ス○ローン」すなわち「ロ○キー」が住んでいます。
「ロ○キー」はフィラデルフィアのまちのゴロツキという状況から、自らを奮い立たせ、トレーニングし、チャンピオン・ア○ロと戦います。そのようなストーリーが全世界の男たちの心に突き刺さり、フィラデルフィアのまちはロ○キーの聖地として、訪れる皆が階段の上で両手を高く掲げるのです。
桜ヶ池のほとりでも、心の中の「インナースタローン、すなわち“ロ○キー”」を開放し、雑木やコケと戦い、この世を覆いつくす闇すらも打ち払おうとチャレンジする、そんな人間の姿を映しとる…それこそが「インスタ映え」だと思います。

この回答をした、ふざけた野郎には、これがどういう意味なのか、説明を求めておいた。

いよいよ、会議も終わりに近づく。

ここまで書いてきて、本ブログで、紹介出来た内容は、恐らく全体の50%ぐらいではないかと思う。実際には、もっと細かい色々な話し合いや意見も出されているのだが、全てを紹介するのは、私の体力がもたないので、申し訳ないが、ここまでとさせて頂く。
この場を借りて、頂いた沢山のご意見に、感謝を申し上げたい。
当初のルール通り、参加者全員が発言して頂き、本当にありがとう。

 

そして、今回頂いた貴重な意見を元に、既に「春の大クエスト」は動き出している。
途方もない知恵を得て、私はグイグイと前に進んでいる。
「春の大クエスト」の詳細については、後日のブログで発表させて頂くが、日程だけは先に発表しておく。

 

桜ヶ池クエスト「春の大クエスト」
日時:2019年4月13日(土)
詳細は近日公開!!!

 

最後に、私はふと昼食中に話した高校生の彼の事を思い出し、前に呼んだ。
ソ「彼は今後2年間、活動に参加出来なくなるらしい。よかったら、最後に一言どうぞ。この穢れ切った大人達である我々に、ひとこと言ってやってくれ!」

参「桜ヶ池クエストを始めて知った時、衝撃的でした。自治体主導ではなく、地域の会社の連合体が、それぞれ持ち出しで活動をしている事に感動して、前回のイベントから参加させてもらっています。沢山の人たちにも出会えましたし、今日の会議も、この地域の理想を語り合うという非常に有意義な時間でした。学業の為、しばらく来れなくなってしまいますが、2 年後に、また必ず来るので、その時は宜しくお願い致します」

参加者全員からの大きな拍手。
彼が2年後に戻ってくるまで、我々、大人は頑張らなければいけない
もう、勇者泣いちゃいます。

いよいよ、グランドフィナーレ。今回の会議のラストに、全員に聞いた事がある。
長老ホーリーより「桜ヶ池クエスト」のコンセプトをいくつかに分けて、目指すべき目標として決めてみたらどうか?という意見があったので、それぞれが考える「桜ヶ池クエストとは何か?」について、ハー○マン軍曹スタイルで、一人ずつに問いかけた。

 

ソ「貴様ら良いか!これから、桜ヶ池クエストとは何か?を聞いていく。腹の底から声出して叫べ!!分かったか、このウジ虫ども!!」

参「Sir, yes, sir!」

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「やりがい」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「町」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「場所づくり」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「冒険」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「地域づくりのブランド」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「活性」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「新しい価値観の創造」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「地域へ恩返し」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「桜満開」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「地域創造」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「3つの輪 地域 継続 社会」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「とにかく楽しいこと」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「桜、人の繁栄」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「下からの革命」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「仲間」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「共存」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「アドベンチャー」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「七転び八起き」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「進化を楽しむ」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「自然」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「地域愛」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「魔物退治」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「私の勇者力は53 万です」!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「知への集約の場」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!
「大地と人」です!

桜ヶ池クエストとはなんだ?!

聖剣をつくったものとしてふさわしいこと言えよ!(〆のシムラー)
「もう一度見つめなおす足元」です!

ソ「お、おう。割と普通やな!!みんな、ありがとう!!」

 

以上で、桜ヶ池円卓会議は終焉となった。

 

これまでの労働イベントと趣向を変えた会議イベント。
拙い会議進行で申し訳ない部分もあったが、皆と語り合えたこの日を忘れない。
いつの日か、この会議が全ての始まりだったと言われる時が来るだろう。
ここに、第3期ギルド団に対して、頭脳集団の名を与える。

 

団長 見習い勇者ソーマ

次回
前後半と2回に渡ってお送りしてきた、イベントレポート。
そのイベントの裏側で密かに起きていた、知られざる勇者と蛮族達の闘いとは!?