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2019. 8. 23

桜ヶ池クエスト lv6 林業への進出

2019年7月20日。

いよいよ2年目を迎えた桜ヶ池クエスト最初のクエストが行われた。

小雨が降る中ではあったが、灼熱の太陽に晒されずに済んだことは逆に救いであった。

このあとに待っていた恐るべき敵との闘いを我々はまだ分かっていなかったのだから…。

今回の「レベルアップクエスト05」は、昨年から続いている大規模伐採である。

今期に入ってから行われた方針会議において、今後しばらくは桜ヶ池の整備に全力を注ぐべく、

冬季を除く年3回を、全て大規模伐採にする事にした。

尚、今回の参加者は全部で8名。初の定員割れを起こした。

確かに同じ伐採をするなら、こんなクソ暑い時期でなく秋の方が良いという事かもしれないし、

イベント時期の発表が遅すぎた事も起因しているかもしれない。

何にせよ次回以降の課題であるが、今回参加してくれた皆さんには感謝申し上げたい。

定刻の9時半。

いつもであれば、桜ヶ池Tシャツに、マントを羽織り、聖剣を掲げる団長挨拶であるが、今回は止めた。

既にご存知の通り、この2日前には、京都アニメーション放火事件が起きていた。

参加者全員で1分間の黙祷を捧げる。

本活動は、アニメーションと直接関係があるものではない。

しかし、元々は「サクラクエスト」というアニメが元で始まった企画であり、

それが存在しなければ、自分がこの活動に身を投じることも無ければ、

今日集まってくれた有志の皆さんや、地元関係者の方が出会う事も無かったはずで、

これこそが”アニメ”のもつ一つの力ではないだろうか。

アニメが与えたきっかけが、人を突き動かし、実際の現実に影響を与えていく。

そのことを改めて考えさせられた。

我々は、今、出来ることをやろう。それが今日の挨拶だった。

挨拶の後は、たかだしゃちょーから伐採作戦についての説明。

今回は、プロの業者の方が多く参加されていて、重機を使った高所作業などもある為、

我々ギルド団は、補助的な役割として参加して行く事になった。

ただ、補助と言ってもやることは多い。

参加人数も限られている為、1人1人に役割が与えられる。

交通規制をするもの、高所から切り落とされた枝の解体、枝をチッパーへと放り込んでく作業、

そして、高圧空気銃で綺麗にお片づけをしてくもの。

そして、これまでは、何となくでこの辺をやるか~と決めていた、

伐採範囲もある程度の区画整理を行った。

これにより、桜ヶ池全体の整備状況を可視化していく。

今回の目標はA~C地区までを整備する事だ。無論、奥にいけば行くほど強敵が待ち構えているだろう。

小雨が止んだり降ったりを繰り返しながら、我々は前進を続けた。

業者の方のテキパキとした作業によって、これまでにない、作業量の木が伐採され、

森が切り拓かれていくのを実感できるようであった。

桜の木を覆っていた雑木が無くなる事で、これまで以上に桜の木が成長していく事になる。

木々の間から覗いていた空が我々に姿を見せた。

午前中の作業を終えた我々は、休憩タイムに。

しかし、この時点で、参加者の内2名が体調不良の為、離脱。

それほどまでに、今回の作業量は多く、また内容も過酷であった。

今後のクエストでは、参加者の方の体調管理や緊急時の為の救護要員と施設の設置を検討しようと思う。

また、今回で分かったのだが、我々は既に森の奥地へと進軍しすぎていた。

休憩のためにベース基地である自遊の森へと戻るにも時間がかかりすぎる&疲れる。

人員の輸送手段を考えるか、前線基地の設置が必要になってくる。

雑木たちとの戦いは、ついに兵站の必要性を帯びてきたのだ。

昼食はお手製のぶかっけSOBAと桜ヶ池にあるヨッテカーレさんのおにぎりというシンプルな内容であったが、逆に良かった。

この疲労度と暑さの中で、カレーとかカツ丼とか重いものを出されても喉を通らなかっただろう。

参加者達は、しばし体を休めた。

午後に入り、雨足が強まっていったが、雑木は容赦なく襲いかかってきた。

しかも、今回のボスとも言える大型雑木の伐採と解体には多大な時間を費やした。

きっとあの日、誰もが思ったはずだ。

「これもうボランティアの域超えてね?」

 

それは私自身も感じた。

そう我々は知らず知らずの内に全員がクラスチェンジしてしまっていたのだ。

 

夜明けのギルド団は経験値が最大になりました。

ボランティア(Ⅰ)→林業(Ⅱ)

夜明けのギルド団員はクラスチェンジした。

 

こうして、第5回遠征において、A~Cの範囲にかけて、整備活動を終わらせた。

我々は徐々に力をつけていっている。いずれはクレーンの操縦もしたいし、高所作業スキルも欲しい。

これからはお金を払ってボランティアではなく、林業をやろう!

最後は皆で、新しい仲間であるヤルタとテーラと戯れながら、記念撮影。

参加人数も少なく、過酷な環境の中で、果敢に戦ってくれたギルド団員達よ。

貴官らは、特殊な経験を得た精鋭となったのだ。

第5期ギルド団に対して、ガチンコクラブの名を与える。

 

団長 勇者ソーマ

 

次回

クエストの反省会及び、今後の活動計画日程の発表。

そして、募金の中間報告も。